パネルシアターで使う舞台(パネルボード)に貼ってある布を「パネル布」とよびます。
パネルシアターが始まった頃(1973年~)はまだ「パネル布」はありませんでした。
生地屋さんで市販されている「ネル布」という布を使っていました。「ネル」は毛羽立ちがあるため、絵人形(Pペーパー)を貼ることができたのです。
ただ、パネルシアターは傾斜のある舞台(上記画像)で演じるため、「ネル」の毛羽立ちでは付着力が弱く、絵人形が落ちやすかったのです。
そこでパネルシアター用に開発されたのが「パネル布」です。
毛羽立ちが大きく、より絵人形がくっつきやすい布です。
これにより、イーゼル(パネルボードを支える道具)の傾斜も垂直に近くできるようになりました。
ただし欠点もあります。
「パネル布」は「ネル」よりも毛羽立ちが大きい分、毛玉ができやすく、早く劣化してしまいます。
毛玉でいっぱいになり使いにくくなったら布を貼りかえましょう。