幼児用(2才~6才)につくられたパネルシアター作品が最も多く、パネルシアターは幼児向けというのが主流です。
幼児が見てわかりやすいように、動物(擬人化)や人物が簡略された親しみやすい絵で描かれ、昔話・おとぎ話・クイズ・手遊びで遊ぶ要素を取り入れた作品や、子どもたちがよく歌ううたをベースに作られた作品が多くあります。
先生が子どもたちに演じて見せる。
誕生日会等に使用されることが多い。
小学校でも学習の補助教材等で使うことがあります。
小学校の先生向けのパネルシアター講習会もあり、特に低学年は絵で見てわかりやすいということで、授業に取り入れている学校もあります。
小学校向けのパネルシアターや書籍は市販されています。
中学校用のカリキュラムにあわせた作品は、まだ市販されていません。
しかし、パネルシアターを知った中学校の先生が、自分で制作して、授業で使用している例があります。
例① 科学
H2とO2を入れた箱から「水」が出てくるといったしかけで化学式を覚える。
例② 歴史
年代の書いてあるPペーパーを裏返すと、その時に起きた出来事が簡略の絵と文字で表現されている。
高校になると、授業に幼児教育を取り入れているカリキュラムの高校があります。
たいていは児童文化の一つとして紹介され、パネルシアターに少し触れるだけですが、蒲田女子校の幼教クラスでは、実際にパネルシアターを学ぶ授業があり、Pペーパーを使って実際にパネルシアターを作成し、演じる練習まで行っています。
幼児教育に関わるコースを設けているところでは、パネルシアターを学ぶようになっていますが、ほとんどは児童文化の一つとしての紹介で終わっているところが多く、専門の講師による授業をしているところはまだまだ少ないです。
図書館の読み聞かせで、図書館に来ている子どもたちを対象に演じています。
保護者の方も一緒に見ることができるので、ここでパネルシアターを知った保護者の方が興味を持ち、パネルシアターをやり始めるケースもあります。